外反母趾の運動療法とホーマン体操

外反母趾の運動療法とホーマン体操

【外反母趾の運動療法】

外反母趾を矯正するための最も簡単な拘縮の治療法は、自分の手で足の親指を内側に曲げてやる運動療法であることに間違いないと思います。

 

外反母趾はひどくなると、親指は外側に曲がるばかりでなく、内旋といって爪が内側を向く方向にねじれてしまうのです。

 

ですから、親指を内側に曲げると同時に、爪が上を向くようにねじってみましょう。最初はリズミカルに、痛くない程度に繰り返して準備運動をするようにしましょう。

 

次に力を入れて、親指をなるべく元の位置に戻し、耐えられる程度の痛みの半分くらいの力で5秒間矯正位置を保持するように頑張ってください。

 

「1,2,3」とリズミカルに曲げて、「3」で5秒間止めるようにし、これを1クール30回として、朝昼晩と3クール行うこと。

 

運動を始める前に熱くしたタオルで温めておくか、温浴を5分くらいしておくといいですね。拘縮がすでにある人は、運動の後夜間装具の装着を忘れずに。

 

外反母趾の運動療法は、本来その関節を動かす筋肉で関節を動かす自動運動と、それ以外の筋肉や器具、理学療法士など他人の力で関節を動かす他動運動があります。

 

いずれの運動でも関節の運動になりますが、他動運動では残念ながら筋肉の力は増えません。自分の力なのですから、手で足を動かしても自動運動だと勘違いしている人が多いようです。

 

手で足を動かしたり、ホーマン体操のように下肢の力で親指を外転させる運動は、自分でやっても他動運動になることを忘れずに。

 

つまり、関節の拘縮の治療には良いのですが、足の筋力強化には結びつかないということです。

 

【ホーマン体操】

外反母趾を矯正する体操に、ホーマン体操というものがあるのをご存知でしょうか。リハビリやマッサージに通う時間や、待ち時間を考えると、自分で矯正に励む方が何倍も効果があると思います。

 

しかしながら、外反母趾を矯正するためのホーマン体操は、毎日10分間の運動を3回必ず続けることが重要となってきます。

 

歩くだけで進行する外反母趾を、少しでも食い止めようとするわけですから、週に1〜2回マッサージを行ったところで、その場は気持ちがよくても外反母趾を治療する効果はありません。

 

では、ホーマン体操の手順を紹介しますから一緒にやってみましょう。

 

ホーマン体操は、ごく普通の紐でもかまいませんが、できれば幅の広いゴムを準備するように。左右の親指にかけますから、あまり幅が広すぎると外れてしまうため、親指をゴムに入れたとき、隙間が2〜3センチ程度になる大きさが適当です。

 

準備が出来たら床に足を投げ出して座るように。両足の内側を合わせて準備したゴムを左右の親指にかけましょう。

 

踵を合わせて踵を支点にして、足先を外側に回転させます。ゴムが伸びて親指を内側に引っ張りますから、親指は内転して矯正位に近づいてきます。この位置で5〜10秒保った後に足を戻してゴムを緩めます。

 

これを1クール30回、1日3クール頑張ってみましょう。慣れると椅子に座って、新聞やテレビを見ながらでも簡単にできますから、今日からすぐに実行してみませんか。

 

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